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 「あぁ、いたいた。板倉さん、黒田部長がお呼びですよ。急いで来てくださいって……どうしたんすか?恐い顔して。なんかあったんすか?」    英子と同じチームの高崎直人が資料室にいた英子に声をかける。    「あら、高崎くん。何でもないわよ。黒田部長ね、部長室かしら?」    高崎の返事を待たずに英子はさっさと資料室を出た。    「施錠、お願いね。」    「あっ、板倉さん……って、行っちゃうし。マイペースっていうか、自分勝手っていうか……。あれで仕事できるから誰も文句言えないんだけどね。」
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