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「…沙夜のお母さん……っごめんなさい!!!」
突然のうちの行動に、沙夜のお母さんは目を見開き…戸惑いを隠せないでいた。
「本当に…本当にすいません!!!」
床についている両手を握りしめ歯をくいしばり、涙をボロボロこぼす。
「ちょっ…美夏ちゃんやめてちょうだい!?そんなことしなくていいのよ!!」
徳川と松山もまた、うちと同じように泣きながら土下座をしていた。
「よくないです!!うちらは…うちらはずっと前から……沙夜が暴力を振るわれてたの…知ってたんです!!!」
「そうなんです!!俺らは知ってたのに…本当にすいません!!」
「すいません!!!」
「……………」
そんなうちらを、沙夜のお母さんは黙って見ていた。
「うちらは…前から沙夜の相談に乗ってたのに、結局何もできなかった……。それでこんなことに……。もっと早くうちらが沙夜に何かできていたら…こんなことにならなかったかもしれないんです!!
本当に…本当にごめんなさい!!!!」
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