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「……凄いですね、巧槻さん」
ほう…とハルヒが嘆息した。
「何であんなに入りたがらないんですかね?もっとも、好んで入りたがる人もいないでしょうけど」
なかなかに酷い物言いである。
正論と言ってしまえばそれまでだが。
そんな言葉をいつもの事と気にもせず、何故知っているとのツッコミを軽やかにスルーする勢いで双子が明かした。
『それは巧槻に弟が居るからさ!』
「? それと何の関係が?」
双子は嬉々として芝居掛かった様子で巧槻の弟について語り出した。
…いや、正確には語り出そうとした。
しかし叶わなかったのは、双子の後ろの壁に突き刺さった万年筆のせいだ。
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