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テーブルをたたき付けながら立ち上がった先輩を、僕はしかし。
冷静に、見上げていた。
「何が言いたいって、最初から言ってるじゃないですか。真月さんに会いたいけば、会ってきたら良いじゃないですか」
「会いに行くだなんてまだ一言も言ってないでしょう!? 何をはやとちりしているの!?」
「でも、行きたいんでしょう?」
そして、僕はそこで立ち上がった。
先輩よりも頭一つ分背の高い僕は、先輩を少し見下ろしながら。
「ぁ――……」
そこで、僕は正気に戻った。
「ひ……ぁ――――?」
「何よ。言いたいことがあるなら言いなさいよ!!」
視界が歪み、先輩の顔が水越しに見ているかのようになってしまう。
泣いている、と気がついたときには、僕はその場を走り去っていた。
「――……ごめんなさいっ」
「ちょっと、礼!? 待ちなさいよ!!」
何なんだよ、これ……!!
何で先輩にあんなこと……あんなこと言うつもりじゃなかったのに……っ!!
何なんだよっ……!?
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