序章

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△▼△ また、この人と飛ぶ日が来るとは、思わなかった。 この人を横においていると、今まで経験してきたその全てが無駄なような気がして、圧倒されてしまう。 そう思わせるのも、この人が、私にとって特別な人だからに他ならない。 「――……ねぇ、礼?」 「どうしました?」 「わ、私が好きなのは……礼、だから。礼だけだからね……っ」 「……はい。知ってますよ、瑠音先輩」 「き、きちんとそこで待ってなさい!」 「はいっ! いってらっしゃい、先輩」
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