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また、この人と飛ぶ日が来るとは、思わなかった。
この人を横においていると、今まで経験してきたその全てが無駄なような気がして、圧倒されてしまう。
そう思わせるのも、この人が、私にとって特別な人だからに他ならない。
「――……ねぇ、礼?」
「どうしました?」
「わ、私が好きなのは……礼、だから。礼だけだからね……っ」
「……はい。知ってますよ、瑠音先輩」
「き、きちんとそこで待ってなさい!」
「はいっ! いってらっしゃい、先輩」
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