2日目

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M「完全に俺の存在忘れてるでしょ、X」 急に耳元でMの声、びっくりして振り向くと笑顔のMが立っていた。 X「…ははは」 たしかに…忘れてた…。 すっかり、Mの事も仕事の事も、自分が“死に神”だって事も…全部いっそ忘れたままでいられたら、どんなにいいだろう。 M「じゃ、次は俺の番だな。後、Xそろそろ姿隠しなよ。目立ってる」 Mに言われて、回りを見ると、通り過ぎる人達の視線に気付いた。 M「さすが、カリスマ」 笑うMの肩を僕は無言で叩く。 Mが店内のまなを見てる最中、僕は上空で風に身をゆだねていた。 頭の中はは、まなとのセッションと彼女の笑顔でいっぱい。他は何も浮かびません…。 …いいよね…こんな時間…。 こんな事、一度もなかった。 ホントは反省しなきゃいけないんだろうけど、今回のハプニング… もし、神様が目の前にいたら、涙流して感謝しちゃうかも…。 ははは…大袈裟かな。 M「何、1人でニヤニヤしてんの?気持ち悪いなぁ」 いつの間に現れたのか、Mickyが呆れ顔だ。 X「ははは」 笑ってごまかそうとしたら、不意にMに抱きしめられた。 X「?M」 M「よかったね、X」 X「M?」 腕がとかれた。 よかったって…どういう意味なの?M? M「まなちゃん、今日はこのまま帰るみたいだけど、Xどうする?」 X「…いや、約束もしてないのに待ってたら、それはそれで…」 M「ま、確かにちょっと気持ち悪いか。じゃ、明日でいいの?一緒に話せる時間は限られてるんだよ」 そっか…そうだった…。 あと3日しかないんだ……。 M「X」 X「…う、うん。今日は空から見てる」 M「わかった。あっ!」 Mの視線の先には、店内から出てきたまな…。 まな…僕…君と仲良くしちゃいけなかったかな…。 君は3日後には…。僕…堪えられるかな…。 わかんないよ…。 M「行こうか、X」 X「うん」 Mになんとか、笑顔で返せたけど、うまく笑えてたかな? Mがちょっと、僕の顔見詰めてた。 ごめんね、M。 僕は…僕は…僕は… M「X、考え過ぎ。」 あぁ、お見透しかぁ…
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