第二章 騎士任命

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 エルコート城  首都でもあるこの町の中心に佇む城。小国故に数々の機関が集合していて利便性が高いようだ。  僕は城の案内看板に従い、謁見申込に向かった。 通路には代々の王族の肖像画が飾られ、妙にリアルな顔立ちの絵にちょっとビビりながら進んでいく。  やっと謁見申込まで着いた。 「すいません。謁見をお願いしたいのですが。」 僕はそう言って受付嬢に紹介状を見せた。 「はい。謁見ですね~。え~と本日は受付終了しました~♪また明日どうぞ~」 爽やか笑顔で門前払いを食らわされる。 もしかして…… 僕はおもむろに紹介状?を見た。 そこには…… 領収書 上様 スペシャル焼肉定食(ご飯大盛) 780S(セン=この世界の通貨) と書いてあった。 慌てて僕は紹介状を見せて領収書をしまった。 「間違いました……これです。」 僕は赤面した……もうこの人の目は見れない……。 渋々の表情で紹介状を受け取る受付嬢だったが……直ぐに改まった表情になった。
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