プロローグ

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[戦闘訓練ミッションVADMを開始します。] 「応・・・」 アナウンスに冷たく答える声が一つ。 [ミッション内容―――] 「伝えんでいい・・・さっさと始めろ・・・」 沈黙の後に視界が明るくなる。 写るのは自分が普段住んでいる街中だ。 そこに沢山のロボットが並んでいる。 自分がよく知るロボット。 言われればどんな構造も答えられるだろう。 「行くぞ・・・」 そう言いながら地面を蹴る。 自分も今はロボットを操作している。 左の肘に刃を持つロボット。 相手の弾幕のような銃撃をかわし、時には弾き前に進む。 そして一番近い敵を殴る。 当然他の敵はこちらを向き直り銃撃を続ける。 「・・・」 さ、と腕を動かす。 そこには先程殴ったロボットが捕まれており銃撃はすべてそのロボットに命中する。 「!?」 一瞬だ。 味方を撃ってしまった敵は一瞬だけ動きを止めた。 「ハァ!!」 蜂の巣になったロボットを蹴り飛ばし他の敵にブチ当てる。 そして跳躍し着地と同時にさらに他の敵に蹴りかかる。 二、三回殴り動きが止まるのを確認する前に後ろから別の敵が襲い掛かる。 しかしその敵の動きすら予想していたかのように回し蹴りを放った。
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