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「中佐、大丈夫ですか?」
ランスのトランナーのコックピットが開く。
現在基地に帰るためにオートモードで帰還中だ。
「ああ、ランス見たか?」
獅子原もコックピットを開く。
「ええ、見ました、足が光ると突然速度が爆発的に上がりましたね。」
「それにあれはナイタッカーを元にした訳でもトランナーを元にした訳でも無い・・・」
「陽子、アンノウンの写真は撮ったか?」
「うに?」
陽子がきょとん、とする。
暫し沈黙が流れた。
「あ!ああ、写真ね?撮ってるよ。」
「基地に帰るまで集中してろ、転んでもしらんぞ?」
「う~ん、そしたらランスくんが支えて?」
「あのな・・・」
「陽子、写真はぼやけたのだけ渡せ?」
「は~い、ヒゲに渡したら変な命令されかね無いもんねパパ。」
陽子がのほほんとした笑顔で頷く。
「こら、陽子、作戦中は中佐だ!」
笑顔の娘に獅子原は苦笑いをした。
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