2人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
好きだな、
好きだな。
あなたの声。
私のすべてを丸め込む。
耳から侵入されれば最後。
会いたくて会いたくて。
それだけでいっぱいになる。
その声で名前を呼ばれれば最後。
嬉しくて淋しくて切なくて。
どうしようもなく泣きたくなる。
あなたがいればいい。
会えなくても、
気持ち伝わらなくても、
ここにいて囁いてくれればいい。
それ以上は、
我儘言ったりしないから、
お願い。
夜、
眠りに着く前に。
耳元に、
おやすみの言葉を落としてね。
あなたの声が、
どんな子守歌より
安心できて、
ぐっすり眠れるから。
『――――――おやすみ』
最初のコメントを投稿しよう!