『 02「俺、パシリっぽいの見かける。」』

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   さて、と。 ポケットから小銭を取り出す。 “カツン”・・・ん?  何か蹴り飛ばした。 見下ろすと、ころころと缶ジュースがひとつ転がっていた。  おいおい、あのパシリ、ひとつ忘れて行ったんじゃねぇか? しかもスプライトだ。 今頃痛い目遭ってんじゃないかねぇ。 腰を下ろし無残にも忘れられた一本のスプライトを、自動販売機の端に立てて置いた。 レモン味だってところが癪だ。 コイン3枚を投入し、足元のと同じ商品を購入した。  はあぁ、スポーツの後はやっぱスプライト・レモン味に限る!  
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