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それが、まただ。
両腕いっぱいの缶ジュースを抱え、最後のひとつを取り出した。
咄嗟に背を向け走り出す瞬間、缶ジュースをひとつ落っことした。
「おい!」
俺は思わず走り出して自動販売機前に転がるスプライトを掴み、駆ける小さなYシャツの背を追いかけた。
良い走りだと言っても、有能な陸上部短距離走手の俺の方が随分と速いに決まっている。
敵が校舎の曲がり角を曲がった時、距離は1メートル程に縮まっていた。
すぐさま同じ風に校舎を曲がって、見た。
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