終わりの始まり

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俺は今、母さんの好きだった公園にいる。 正確には、この空が、好きだったんだけど。 やばい、泣けてきた。 深夜、誰もいない公園で俺は泣いた、死んだ母親を思いながら。 俺の名前は、秋月 棗(あきづき なつめ)、高校一年生。 俺はただ一人、嗚咽を漏らしながら、泣いた。 人に見られたら、大変だな。 でも、泣いていれば、あのちっこい母親が帰ってくると信じて。 分かってる、そんなことはありえないと。 でも、そんなことはありえないはありえないと分かっていても、そう信じたい。
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