プロローグ

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 この時、姫がこんな馬鹿なことをしなければ。  大人しく城に居れば。  全てが上手く、  ――回っていたのにッ!  罪な話だ。  ただ悔しさに歯を噛み締め、憤慨に満ちた形相で、大臣は叫ぶ。  それが、 「ただちに……、ただちに特別部隊を編成しろッ!」  ――始まり。 「奴らに気付かれる前に、なんとしても姫をこの場に連れ戻せ。どんな手段を用いても、必ず引き摺り戻すんだ。  よいなッ!!」 .
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