126人が本棚に入れています
本棚に追加
この時、姫がこんな馬鹿なことをしなければ。
大人しく城に居れば。
全てが上手く、
――回っていたのにッ!
罪な話だ。
ただ悔しさに歯を噛み締め、憤慨に満ちた形相で、大臣は叫ぶ。
それが、
「ただちに……、ただちに特別部隊を編成しろッ!」
――始まり。
「奴らに気付かれる前に、なんとしても姫をこの場に連れ戻せ。どんな手段を用いても、必ず引き摺り戻すんだ。
よいなッ!!」
.
最初のコメントを投稿しよう!