白熊の王子様

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  「こんばんは、木こりさん。お話しがあるのです」   「白熊さん、どうしました?俺に何の用ですかい」    「はい、あの……あなたの一番末の娘さんを、私にくれませんか?お願いします!ゆるして頂けるなら、あなた方に裕福な暮らしをさせてあげます」       父親は考えました。アロアを白熊にやれば、家族がひもじい思いんしなくてすむ。    「アロア、こっちに来ておくれ」      アロアは大きな白熊の前にやって来ました。    「はい、父さん」     
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