愛よりナイフ

始まり

『あたし責めないよ｡』

敦史は黙ったまま
話さなくなった｡

『今までありがとう｡
元気でね｡』

｢ちょっと待って｡
まぢごめん！
もう絶対しない！誓う！｣

『無理｡
あ､実は知り合いって
ゆうの嘘だよ｡
その子責めないでね｡
じゃあばいばい｡』

そのまま電話を切り､
電源を切って茜を見た｡

茜は悲しそうな顔をして
あたしを抱きしめた｡

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