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中にはキレイなお菓子が入っていた。
どれも美味しそうだな。
「お兄ちゃん、食べるの?」
「そうだけど、なんで?」
どれを食べようか悩んでる俺に陽那は変な顔で見ている。
「ううん。気にしないで!」
陽那の言葉に疑問を抱きながら中でも一番おいしそうなクッキーを手に取った。
ガタガタ!
物音の方に目を向けると陽那が青い顔をしていた。
「さっきからどうしたんだ?
なんか変だぞ?」
「な、なんでも、ないよん☆。」
何で最後に☆が付くんだ…。
すこし疑問に思いながらクッキーの封を開けた。
「いっただきまーす!」
パクッ
一口でクッキーを頬張った。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「なにがだいじ…!?」
ガタガタ
体が震えはじめた。
な、なんなんだコノ味は!?
「お、お兄ちゃん?」
陽那が俺の体を揺すると椅子から崩れるように落ちた。
ドサッ
「お兄ちゃん!
だ、大丈夫!?」
慌てて陽那が俺を抱き起こした。
「ひ、陽那…あれは、ちゃんと捨てるんだ…」
「だめだよ!
もったいないよ!」
もったいないからって、あれは流石に無理だろう!?
「あ、兄の死を…無駄に、する…な。」
「だ、だって。」
「これが…俺の遺言、だ。」
ガクッ
「…お兄ちゃん?」
ゆさゆさ
「おにーちゃーーん!」
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