救世主

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  ミーヤ 「ねぇねぇ、だぁれ?」 羽音 「俺は羽音だよ。 君の名前は?」 ミーヤ 「ミーヤはね、ミーヤって言うんだよ。 サニアがつけてくれたの」 羽音 「ミーヤちゃんか、いい名前だね。 君何才? 見た目からして9歳くらいかな?」 ミーヤ 「ミーヤは11だもん!」 ハル 「流石救世主様…街の子供ともすぐに仲良くなれるなんて…(嬉しそうに」 羽音 「だから救世主じゃないってば」 ミーヤ 「救世主様ぁ? あぁ、サニアが探してた人だ!」 羽音 「いや、だから違うってば」 ハル 「そうだ、早く行かないと父上が待ってますよ」 羽音 「だから引っ張らないでよっ」 ナレーター 「羽音がハルに連れられて行くと女の子はにっこりと笑みを浮かべたまま嬉しそうに辺りをクルクルと回る」 ミーヤ 「サニアに言って頭なでなでしてもらお!」 ナレーター 「一方、連れられて行かれた羽音は一軒の家の前に立っている」 ハル 「ここですよ、救世主様」 羽音 「だから救世主様じゃないって言ってるのに…」 ハル 「父上、母上、今帰りました!」 マリア 「遅かったのですね、ハル」  
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