救世主

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  羽音 「せっ、戦争だって!?」 ライア 「はい、ここより西に行けばアルカトル、東に行けばミシファリアの町があります。 ミシファリアは私のような耳のない人間、アルカトルは妻やハルのように半獣人間が住んでおります。 ですが、最近はミシファリアの町に国王が出来たのです。 その国王がアルカトルに戦争をしかけようと……」 ハル 「僕達は戦争なんてしたくないんです。 だから救世主様を探していたんです」 ライア 「お願いです。 この国を救って下さい」 羽音 「お、俺にそんな力なんてないよ! ……そりゃ、助けてあげたいけど…」 マリア 「ハル、ライア、少し席を外してはくれないですか?」 ナレーター 「ふんわりとした優しい雰囲気の女の人が降りてくればにっこりと笑みを浮かべる」 ライア 「マリア……わかった」 ハル 「わかりました」 マリア 「救世主様、初めまして。私はマリアと申します」 羽音 「は、初めまして。本宮羽音です」 マリア 「そう堅くならなくとも大丈夫でございますよ。 ただ、私と世間話をしていただきたいだけでございます」  
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