4人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
永夜抄を全自機イージーノーミスクリアで満足してしまった当時の座薬は、友人に薦める事も飽き、別のナンバーに手をつけはじめた。
風神録が新作の時代であった。
もちろん売り切れの風を入手できる訳もなく、紅、妖、花、文と買い揃えた。萃は動画サイトで見て悩んだが、結局買った。座薬は格ゲーが苦手だからだ。
ちまちまと東方同人誌に手をつけ始めたのもこの頃だろう。一番最初に買った本を覚えて無いのがツラい。
ただ、一番最初にキャラクターとして興味を持ち始めたのは「スカーレット姉妹」だろう。
東方サッカーにて気合いの入ったムービー、本家の逸脱なテーマ曲、そして二人の過去事情…
495年の孤独と500年の姉の愛。どういうわけかこの二人のストーリーは悲劇的なシナリオばかり座薬の印象に残っている。
―ある妹様は自らの御せぬ力で自らの肉親を
―ある妹様は600の年月を過ごし魔理沙との別れを
―ある妹様は絶望と共に自らを
―ある姉は無力な自分を恥じて強くあろうとし
―ある姉は変わらぬ姉として妹を抱き
―ある姉は彼女を満たすために
―嗚呼、俺に力があれば。俺が助ける術があれば彼女らを救うのに。
そういう、やけにシリアスな方面で姉妹に対して好感を持っていったのであった。
最初のコメントを投稿しよう!