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拓真「おい、何か聞こえねぇか?」
拓真の言葉で耳をすませると、確かに聞こえた。落ち葉を引きずるカサカサ…という音と、枝がバキッ…と折れる音。それが遠くの方から微かに聞こえてきている。
遠くから微かに…というせいもあって、さほど恐怖は感じなかった。
人って考える前に動物ぐらいいるだろ。
そんな思いもあり構わず進んでいった。
動物だと考えてから気にしなくなったが、そのまま20分ぐらい進んで来たところでまた拓真が何かに気付き、オレと健一の足を止めた。
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