第1回-日常-

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ピピピ ピピピピ -ガシャンッ -ゴトンッッ 華涙「…んあ?」 うるさい目覚まし時計を止めて、暖かさが残る布団をめくるとむくりと起き上がった ガラッッ 「ちょっと、結城サンッ!!またあなた目覚ましかけて!!ここがどこだか分かってるの!?」 勢いよく扉を開けてズカズカと私に近づき一気に怒鳴りつける女の人 華涙「あ…ゆみさん」 ゆみ「"ゆみさん"じゃなくて"看護師さん"って呼べっていつもいってるわよね!?大体、病院で目覚まし時計を使うのは有り得ないわっ!!他の患者さんに迷惑でしょ!?まったく……って、あぁぁっ!!!!!!」 いやいや、うるさいのは目覚まし時計よりもゆみさんだからね? と、私の心の突っ込みなど誰も分かるはずがなく、またも絶叫するゆみさんの視線をたどった 華涙「あー…やっちゃったかぁ」 ゆみ「やっちゃった!?やっちゃったの域じゃないわよ!!粉々じゃない!!てか、これ掃除すんの私なんだから、いつも目覚まし時計を壊すなって言ってるわよね!?」 凄い勢いに私も少し反省する… 華涙「…って、私のせいじゃなくない!?」 …わけなかった するとゆみさんは「はぁ??」っと言ったような顔をする ゆみ「あなたのせいじゃなかったら誰のせいなのよ!?」 華涙「だって、目覚まし鳴ってる時って寝てるじゃないですか!!無意識ですよ!!無意識!!」 ゆみ「何をバカなこと言ってるの!?止めたのはあなたなんだからあなたのせいじゃない!!」 華涙「違いますって!!大体、この時計がこんなにもろいから粉々になるんです!!」 こんな言い合いをすることはほぼ毎日で病院にいる人はみんな知っていた 「あらあら、また今日もやってるよ」 「飽きないわねぇ」 と、少女の周りの病室の人は微笑みながらやりとりをながめていた すると、その中でも違う声がした 「…うるせぇ」 静かにしゃべった少年だったが周りにいた人みんなが彼に気づき、彼を見た もちろん、少女と看護師も
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