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―ぴこーん ぴこーん
ぴこーん ぴこーん
壁にびっしりと患者の名前が書かれているプレートの横に赤とオレンジの2つのランプがそれぞれついている中の1つ赤のランプが光ると同時に音が鳴った
名前は―
[結城 華涙]
ガタンッ
ゆみ「結城サンッ!?」
いきなりガーゼを持って立ち上がる看護師を見て、少し呆れる
何でいつもこんなに慌ただしいんだ…こいつは。
ゆみ「日向くんっ!!ちょーっと待っててね!!すぐ戻るからッッ」
そう言うと看護師はいまだに鳴っていた音を止めて走って行った
――――――
――――
ガラッッ
ゆみ「結城サンッ!?」
華涙「あ」
ちょうど、蜜柑ゼリーを食べようとしていたところでまた勢いよくドアを開けて入ってくるゆみさん
華涙「何すか?」
ゆみ「"何すか?"じゃないでしょ!!アリス使ったわね!?」
華涙「え?…あー使いましたねー。時計溶かしました☆アハ」
ゆみ「アハじゃねぇんだよ!!こっちは仕事中なんだって!!あんまり走らせないでよ!!あー!!もうっ!!またアリスが暴走でもしたのかとおもったわ!!ふぃあーっ!!」
ふぃあー??
何だその声は…
いくら変人のゆみさんでもその声はおかしすぎだろう…
華涙「あの…」
ゆみ「なにっ!?」
おぉぉ…
キレてる…
華涙「いゃ、あの、、他の患者さんの手当てしてたんじゃ…」
ゆみ「あぁーっ!!日向くん!!」
バンッッ
華涙「ドアが壊れるー」
ゆみさんはドアをもう少しで壊すような勢いで閉めると風のごとく走り去った…
マジで。
あ。説明してなかったけど、私が手首にしているブレスはアリスに反応するもので、本人がアリスを発動すると赤く点滅し、看護師さん達に本人がアリスを使ったことを知らせるのだ☆
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