第一話 必然

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『~♪』 私は神田魅槻っていうの!! いつもはお稽古で忙しくてうんざり、なんだけどねっ…お父様が今日は特別だよ。ってフリーにしてくれたのよ!! だから私はお庭でメイドさん達とお茶会♪ 「魅槻お嬢様…」 『ん??』 聞き慣れた声がしてバッと後ろを向くと私の執事、緋水が立っていた。 『どうしたの??』 「お嬢様にお客様ですよ。」 『私に…??』 せっかくフリーだったのに…っ!!という気持ちを込めて緋水を睨んだ 「…………」 これが、無言の圧力というやつなのね…っ!! 『…………、はぁーい。』 「お返事は伸ばさない。」 『っはい!!これでいいんでしょ??』 はいお嬢様。と言って私を抱き上げた緋水。 緋水に抱き上げられて上機嫌な私。 ってあくまでお姫様抱っこよ!?!?高い高いとか、そんなんじゃないからっ!! え??何で抱き上げられてるかって?? 実はね、私…足が不自由なのよ。 いつもは車椅子なんだけど…ね。 『さぁ、早くして頂戴。』 「御意。」
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