一章:魔界の王子様

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長い階段を降りるとプライベートビーチのような場所に着いた。 そこに少しゴスロリ系の服を来た女の子と耳の上辺りからアンテナが生えた女性がいた。 「マスター、紹介します。こちら魔王の息子のフォートレス・D・ゼロ君です。」 そう言うとマスターと呼ばれた女の子が僕に近づいてきた。 「あぁ、知ってる。ジジイからさっき聞いた。何でも大至急仲間が欲しいってな。オイ、小僧。お前強くなりたいか?」 そう言って僕に人差し指を突きつけた。 「はい!誰にも負けない位…!父さんにも負けないほど強くなりたいです!」 「そうかそうか…。オイ!坊や、神楽坂明日菜。」 「な、何よ。」 「何ですか?」 「二人で組んでこの小僧と戦ってみろ。今すぐだ。」 そうネギと神楽坂さんに言い放った。 「いきなりですか?でも、二対一は卑怯じゃないですか?」 ネギがチラッと僕を見ながら言った。 「大丈夫だよ。ネギ。僕には…最高のパートナーがいる。」 そう言って僕はパクティオーカードを出した。 「く、黒いパクティオーカード…」 「何あれ?」 ネギと神楽坂さんは驚いたような顔をしている。 「やはりな…小僧。もし二人に勝ったら稽古をつけてやるしコイツ等を連れていけ。他の奴らも異論はないな!」 マスターと呼ばれた女の子が僕と桜咲さんと近衛さんに言った。 すると二人をその話を受け入れた。 「よし!では始めろ!」 そう言って女の子が開始宣言をした。 「いくわよ!ネギ!アデアット!」 「………ごめん!ゼロ君!」 ネギもそう言って拳を構えた。 「分かった。アデアット!サモン・ウルス!」 そう言ってパクティオーカードを前に掲げると大きな魔法陣が現れて中からウルスを召喚した。 「ごめん。ウルス。訳は後で話すから今は協力して。」 「了解しました。武装化!」 ウルスがそう言うとウルスの姿が見る見るうちに変わり黄金の鎧を纏った戦士に姿を変え、戦士の姿になったかと思うと鎧だけの姿になり僕の体にその鎧が装着された。 「手加減はしないよ…ネギ!」 こうして戦いの幕は切って落とされた。
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