一章:魔界の王子様

6/12
前へ
/16ページ
次へ
「先手必勝!ハマノツルギ!ウリャァァァァァァァア!」 神楽坂さんがパクティオーカードを巨大な剣に変換させて振り下ろしてきた。 「全ての聖を退け偉大なる混沌の力を我に与えよ!邪槍グングニル!」 神楽坂さんの斬撃に間に合うように槍を召喚し攻撃を防ぐ。 ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリ! 凄まじい金属音が炸裂し僕の足は少し地面にめり込んだ。 「な、無効化出来ない…!?」 「残念ですけどこの武装は魔法じゃないんで…すみません…!」 そう言って槍で神楽坂さんを振り払って間合いをとった。 「よし…ウルス。そろそろ本気でいこうか。」 「構いません。」 「邪槍変換!フォルム[神ノ鉄槌]」 呪文を唱えるとグングニルが液状になり右腕に絡みつき赤黒い籠手に形を変えた。 「神楽坂さん…すみませんがリタイアしてもらいますよ…」 「誰がリタイアなんかするもんですか!何が何でも弾き返してやるわ!」 神楽坂さんがハマノツルギを構えた。 そろそろ終わらせないと魔力が持たないな…。 「古の契約にしたがい我に全ての力を授け我に刃向かいし愚か者に終わり無き永遠の闇を与えん……バニシング・デッドエンドォォォ!」 右腕のグングニルが輝きだし凄まじい量の闇の魔力が輝いているグングニルに集結した。 「無駄よ!私にはマジックキャンセルの能力があるから効かないんだから!」 「知ってますよ。これ…囮ですから。」 正面からグングニルで殴りかかるフェイントをし無駄の無い動きで背後に回り込み手刀をした。 「ひ、卑怯も…の。」 神楽坂さんはそれだけ言って気絶した。 すみません…神楽坂さん…。 「さぁ…後は君だけだよ…ネギ!」 「僕は準備オッケーだよ!」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加