歪んだ世界

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廻る廻る世界が廻る まるで私を置き去りにして 笑いさざめく人の声 何が可笑しいのか解らない 肌を刺す太陽の光と激しい熱で 頭が痺れて視界が歪む 波打つ地面と雑踏に酔ったのか真っ直ぐに歩けない 苦しくて吐き気がする程… どうしてみんな平気なの? 解らない解らない… 耐えきれなくて 地面に手をつき踞る それでもぐるぐる世界は廻る 誰かが私に声を掛けた 「大丈夫ですか?」 なんとかそれだけは聞き取れたけど… ぐにゃりと相手の体が歪む 貴方の方こそ大丈夫? それがあまりに滑稽で 私は思わず声にだして笑いだす そんな私を その人は不思議そうに見つめている …おかしいのは私の方? そうか、やっと解った 歪みが生じたのは私の方 廻り続けて揺れて歪んで…壊れてしまったのは私の方
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