爺孫

2/3
前へ
/31ページ
次へ
    「ねえしゅーじ?」 「なーにあきら」 「呼んでみただけー。笑」 「あきらくんは暇人なんですかー?」 某番組生放送が終わった楽屋できっと何の意味も無いであろうやり取りが延々と繰り返されている。    俺としてはかめと喋りたかったりするんだけど悪態をつきながらも 楽しげな表情のかめを見たら話かけるのは気が引ける。 ほんと言うといつ見たって綺麗な顔のやまぴーに勝てる気がしないって言うのもあるんだけど。笑     かめは可愛いのに鈍いんだよね。 鈍いこと知ってて好きになったけど結構しんどかったりする。 気付いてないよね、俺の気持ち。   「……なーに中丸?」    今までやまぴーと楽しげに話してたかめが勢いよく振り返る 「な、何も言ってないよ?」    臆病で格好悪い心の囁きが聞こえたのかと声が裏返る  「なんとなく俺と話したいのかなって。笑」    ああ、君のその一言で強くなれるのかな?  end 
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

667人が本棚に入れています
本棚に追加