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博士に対抗するのを諦め、僕は真面目に3つのボールを眺める
ん?
なんかビミョーに模様が違うな…
僕から見て右に、綿のような模様が書いてある
真ん中には……
何か顔っぽいのが書いてあるんだけど…
左はちょっとカッコいい感じの模様
『…………個性的なボールだな』
『この小説をパクった、どっかの盗人ゲームでは、ボールの模様は統一されてるが』
『いや、パクってるのはコッチですよ!!??』
何を言い出すんだ博士!!
元はといえば作者が一番悪いがな!!
『それとは違って、この世界は銀モンごとにボールが違うからねぇ』
『へ、へぇ。僕の突っ込みを無視しての説明、ありがとうございます』
皮肉を含めて、お登勢さん…じゃなかった、お登勢博士に言ってから
またボールを見つめる
無難に行けば、左の少しカッコいい感じのボールだろう
だが、相手は、お登勢博士だ
通常の考えでいけば、痛い目をみそうだ
…………真ん中は、例外だよね。
右は何故綿のようなものが書いてあるのか分からない
でもきっと、欲張らずに普通(?)の模様を選んでおけば、いい銀モンが入っているに違いない
…………って!!!!
ボールに対して何を専門的な解説をしているんだ僕は!!!!!
『てゆうか博士。これ1つ1つに模様入ってますよね?』
『え?いや、気付かなかった』
ええええええ!!!!???
『………そうですか』
もしかしたら、模様で中に入ってる銀モンが分かるんじゃないか、と思っていたけど、甘い考えでした…
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