ノーマルストーリー

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空に舞う桜が春夏秋冬の春を生み出す時期 校門を出てから長い通路は、花びらの絨毯を作り上げる そんな、春を思わせる花びらは夕焼け色に染まり学生達が、その通路を校門からの帰り道を歩いていた 「やれやれ…卒業式も二日を切ったな」 花びらの街道と呼ばれる通路は、学生で溢れていたが、特異な三人の学生の一人が、退屈そうに低い声を上げ呟いた 黒い髪に短髪の如何にもスポーツ少年です、と見え見えな雰囲気を放つ少年が呟いたのだろう。その隣には、スポーツ少年の右手を左手で握る黒髪のロングヘアー少女が口を開く 「まぁまぁ、私達二人は、同じ大学に進学するからいいじゃない?」 「まぁそうだがなぁ…唯一就職の蒼宮瑠璃と離れ離れになるから寂しいかもな…ハハハ」 少女の問いにスポーツ少年は、答えて並ぶ二人のカップルの後ろでカバンを上に投げてキャッチする、日本人には珍しい青黒い髪をした少年…蒼宮瑠璃をチラリと見た 青黒い髪は地毛なのだが、先生方によく注意されたモノだ…と瑠璃は投げるカバンから、髪の毛に視線を移動させて 「良く言うぜ…仲良し三人組は、カップルに“オマケ”だぁ まっ…やりたい事をやった仲だが、寂しいつったら寂しい…かもな」 瞼を半開きにしながらスポーツ少年に、低い高い関係無しの中間の音声で声をかける
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