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「…瑠璃!!…お前は…!!」
「んま…田中君…いや、田中達也君には、そう思ってないがな
安心しな、何時もの自虐だぜ?」
スポーツ少年…達也が過剰な反応を見せたと同時に、瑠璃を睨んだが、彼は、違う意味で飴と鞭を使い分けて宥める
オマケとカップル…それは、瑠璃の見方であって、達也達の見方では、無いらしく反応を示したのだろう。だが、達也が怒る前に瑠璃は、止めた
単なる冗談…という訳だろう
「しかしまぁ…何で卒業式と同じ日が、俺の誕生日なんだろうか…解んないぜ?未来」
だが、シャラにならないと感じた瑠璃は、急遽話題を変更して少女…未来に、問いかける。
話題の変更に飴と鞭…瑠璃は、気分の悪い場の空気の中、平然と出来る図太い神経の持ち主らしい
「それは、瑠璃の母親に聞いたら?…チッ」
問い掛けには応じるが、彼女にとって、瑠璃は邪魔者以外の何者でもないらしい
元々、仲の良かったこの三人は、達也と未来が結ばれる事で、崩壊したのだ
それをいち速く察知している瑠璃にとっては、解らないモノでは無いらしい
現在のカップルは、二人きりに成りたいと思うモノだ
欲望深い…それが人
「ん?…何か忘れて……あ
すまん、今日は大事な予定が有るんだった」
じゃあな、と彼…瑠璃は、その場凌ぎの嘘でカバンを持って走って行く
そんな欲望…人の醜い所が解る瑠璃にとって辛いモノだ
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