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「…ただいま」
それから全速力で家まで帰ってきた瑠璃は、葬儀会社と家が繋がった敷地のドアを開けて呟いた
先程の苦い空気が無かった様な口振りは、彼にとってどうでも良かったらしい
呟いた声に返事をする様に、己の叔母が声を掛けてきたが、瑠璃は、無視をして靴を脱ぎ自分の部屋に向かう
場所は、二階。モノクロ風にアレンジされた部屋が瑠璃の部屋
「ふぅ…明日は、休むかな
久しぶりに、妹や弟達に会いに行くぜェェェェ!!」
本当に、どうでもいいらしい
奇声を上げる瑠璃は、そのままベッドに、倒れて青黒いツンツンヘアーの揉み上げ部分を手鏡で見た
青黒い髪質に、揉み上げは顎まで長く、そこから後ろは軽いツンツン
前髪もツンツンで、長さは、後ろ…首筋辺り
前は、瞳が見え隠れするぐらい
青黒い髪に合わない青色のアクアマリンを連想させる瞳は、生まれつきだ
髪、瞳共に日本人には可笑しく、顔は多少男性よりだが、女性にも見えない事は無い顔立ちだ
ただ、先程の好青年を思わせる目付きは、今では少々睨み目になったが
瞼を閉じて寝てしまった
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