第五章 -クリスマスイブ-

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「杉浦か、お前部活は?」 「今日は休みだ、あのグランドみたらわかるだろ」 杉浦が指差した方を見ると、雪により氷ったグランドが見えた 流石にあれだと部活は出来ないのか・・・・・ 「そうか、確かにあれじゃタックル出来ないな」 「タックル?なんで?」 「え?お前ラグビー部だろ?」 「なんでだよ!サッカー命だボケッ!」 ツッコミは中々だな、流石杉浦 バカの代名詞杉浦だな 「って、そんなのどうでもいいっての、コウが何してんのか訊いてんだよ」 「悪い悪い、お前があまりにからかいがいがあったからつい」 「ついって!」 可愛く言ってみたが、杉浦にはお気に召さなかったようだ 「まぁ、早く帰りたかっただけだ」 本当のことだし、別に嘘は言ってない 杉浦もバカだからこれで静かになるだろ 「・・・・・ヒナノにあんまり迷惑かけんなよ、あいつ結構お前のために色々してんだからな」 「・・・・・って、いきなりなんだよ杉浦、俺は別に・・・・・」 「お前、たまにはレイちゃんから離れたら?気持ちはわかるけどたまにはいいだろ」 結構鋭いな、甘くみていたみたいだな まったく、俺の周りには世話焼きが多いみたいだな・・・・・
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