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「杉浦に説教か、俺も落ちたもんだな」
「なんだよ、心配してんだぞ?」
「あぁ、すまん」
俺は自然と笑みを見せていた、不思議と面白いんだよな、こいつといると
「コウ!」
名前を呼ばれ振り向くと、ヒナノが慌てて走ってきていた
「ヒナノ、お前追いかけてきたのかよ」
「あ、当たり前でしょ!」
ヒナノは下を向くと、息を整えて俺を見た
「コウ、ごめんなさい・・・・・コウも色々あるのに」
「いいよもう、俺が悪かった」
「え?・・・・・」
驚いた表情を見せる、まぁ当たり前か
俺がヒナノたちとこうして話し出したのもつい最近だってのに、自分でもわからないけど・・・・・
今は、謝って正解だ
「やっぱり変わったわねコウ、今までは玲美ちゃんにしか心を開かなかったのに」
「・・・・・そうか、あの日から・・・・・俺は心を閉ざしてたのか」
俺は呟いていた、ふっと声が漏れてしまったようだ、その言葉が聞こえたのか、ヒナノはいつもみたいに強気な態度で言った
「だからさ、沙耶香に謝って仲良くしなさい」
「それは絶対嫌だ」
俺は即答した、それとこれとは話が別だからだ、死んだって謝るかっての、あんな奴に
まぁ~ヒナノには色々世話になってるからな
「ヒナノ、これから生徒会の仕事だろ?」
「え?あ、うん」
「頑張れよ」
俺はそう言うと、すぐに振り返り校門を出た、ヒナノや杉浦がどんな顔してるかはわからなかったけど
なんとなく想像出来た、レイに負けないくらいの笑顔を・・・・・
「あっ、そうだ杉浦・・・・・次にレイって呼んだら殺すぞ💢」
「ヒィィィッ!」
睨みつけた俺の眼に、杉浦は恐怖して叫んでいた
やっぱ、面白い奴らだ・・・・・
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