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「おい・・・・・有さッ!」
俺は声をかけようとしたが、有沢はクスッと笑うと腕組みをして言ってきた
「胸触ったことはチャラにしてあげるわ、謝ったらお礼に私のことを名前で呼ばせてあげてもいいわよ」
「誰が謝るかよ!別に名前で呼びたくもないしな」
「本当、頑固ね秋原・・・・・じゃあね」
「お、おいっ!」
呼び止めようとしたが、有沢はそのまま走る去って行った
別に仲良くするつもりはないけど、それほど嫌いでもないかな・・・・・
「さてと、さっさと帰ってパーティーの準備でもするかな・・・・・」
俺は帰る途中、通るかかった図書室の中を見た、わかってはいたけど
清水が椅子に座り本を読んでいた
「清水、まだ本読んでんのか、もう下校時間だぞ」
「え、あっ、うん・・・・・でもまだ読みたい本がたくさんあるから💦」
慌てた様子で、清水は俺を見た
本当に何冊読めば気が済むんだよまったく
俺は図書室に入ろうとはせず、外で立ったまま話した
「そうか、まぁ頑張れよ」
「あっ、その・・・・・一ついいですか?」
帰ろうとする俺に、清水は本を閉じて立ち上がった
振り返る俺に
清水はとんでもない事実を伝えた
「あのツインテールの子が、秋原君の話してた幽霊の子ですよね?」
「えっ、まぁ幽霊じゃなかったけどな」
「確か名前は、有沢沙耶香ちゃんですよね?」
「だからなんだ?」
一旦俯くと、清水は顔を上げて言った・・・・・
それは、まったく意味がわからない言葉だった
「その、有沢沙耶香って女の子は・・・・・今は意識不明で病院に入院しています」
「えっ・・・・・」
清水の言ってることは、何一つ理解出来なかった・・・・・
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