第六章 -クリスマスパーティー

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「どお言うことだよ?有沢が入院って」 「今年の春、私たちが二年生になった日に大きな事故がありました。車同士の衝突事故・・・・・それに巻き込まれた女子生徒の名前が、有沢沙耶香です」 「人違いだろ、あいつはちゃんと生きてるし・・・・・あるいは退院したか」 「そうだと、良いんですけど・・・・・」 ・・・・・・・・・・ ・・・・・ 朝起きて、最初に頭に浮かんだのが昨日のことだった、清水が嘘をついているとは思えない だが有沢が入院しているとも考えられない、確かにあれは普通の人で、幽霊なんかじゃないしな 「退院したに決まってる・・・・・」 俺は、そう思うことしか出来なかった っとその時 ドアをノックする音が聞こえた 「・・・・・はい?」 「あの、起きてるお兄ちゃん?」 ドアを開け、顔を覗かせるレイ 「起きてるよ・・・・・」 「元気ないけど大丈夫?」 「元気がない?心配ない、俺は頗る元気だ」 今はレイにこんなことを話す意味はない、せっかくのパーティーだしな それに・・・・・ レイのその仕草に、元気百倍! まさに可愛さMAXだぜ! 「さてと、変なこと考えずにさっさと仕事終わらすか」 「仕事?クリスマスなのに仕事あるの?」 パソコンに向かう俺に訊いてきた、レイはあまり俺の仕事のことは知らない、まぁ俺が教えなかっただけだけど
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