第六章 -クリスマスパーティー

7/11
前へ
/357ページ
次へ
「ケツがぁ!」 あまりの痛さに、俺はフローリングに両膝をついて倒れた かなりの痛みが走る、それはまさに電流のような痛みだ、一年の時に鬼松にビンタ食らわされたのを思い出すぜ・・・・・ って・・・・・ 「いきなり蹴るなよ!しかもお前今まで加減してたな!」 「当然よ、まだよく知らない奴に強く蹴って、そいつがMだったらどうするのよ」 痛みで涙を流しながら訴える俺に対してその態度、やっぱこいつとは仲良く出来ねぇ💢 「コウも悪いのよ、せっかくのパーティーなのに沙耶香をほったらかしにするから」 「ヒナノ・・・・・ほったらかしにって、俺はなんだ?母親か?」 ボケてみたが、お気に召さなかったのか、ヒナノは俺の目の前に立って腕組みをすると、見下ろす形で言った 「主催者ってことよ、平等にかまってあげなさい」 「平等って・・・・・レイ以外は虫けらなのにか?」 「その発想をやめなさい!」 ヒナノの鋭い蹴りが、俺の顔面に直撃する! 吹き飛ぶ俺は仰向けに倒れた、痛くて気を失いそうだが、蹴りを受ける瞬間何かが見えた気がした 「うう・・・・・蹴られる瞬間、薄い水色が見えたような・・・・・」 「頭から消せぇ!」 さらに強い蹴りが綺麗に決まった・・・・・ あぁ・・・・・俺ここで死ぬんだ・・・・・ 楽しいクリスマスの夜 俺は見知らぬお爺さんと川を渡ろうとした夢を見た・・・・・
/357ページ

最初のコメントを投稿しよう!

738人が本棚に入れています
本棚に追加