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「お兄ちゃん・・・・・覚えてないの?」
「・・・・・そう言えばなんか薄い水色のものが頭に浮かんでるな・・・・・」
「もう、しょうがないなお兄ちゃんは」
なんか呆れた表情を見せている、とはいっても覚えてないのだから仕方ない
「今日はクリスマスで、パーティーをしていたのよ」
「パーティー・・・・・へぇ、それは悪かった、レイ一人でパーティーしてたのか」
「お・に・い・ちゃん」
あれ・・・・・
もしかして怒った?なぜなのかまったく理解できん
だがまぁ、レイの怒った顔もまた可愛い♪
「ヒナノさんたちと一緒よ、本当に覚えてないのね」
「・・・・・ふむ、まぁなんとなくは思い出したけど、それでこのプレゼントは?」
それとなく話を戻すと、レイは満面の笑みを浮かべてプレゼントを俺の手に渡した
「私からお兄ちゃんにだよ♪」
「へぇ・・・・・ありがとうレイ」
プレゼントを手にした俺は、ほんの少し上下に動かしてみた、さほど重さはないな
「開けるのはもう少し待ってね・・・・・」
「え、あぁ・・・・・まぁいいけど」
プレゼントの意味あるのかどうかは考えないことにしよう、レイの頼み事なら喜んで聞くけどな
「ねぇ、お兄ちゃん」
「なんだレイ?」
レイの雰囲気が変わったような気がする、俺が訊いても深刻そうに俯いて口を閉ざした
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