第六章 -クリスマスパーティー

9/11
前へ
/357ページ
次へ
「お兄ちゃん・・・・・覚えてないの?」 「・・・・・そう言えばなんか薄い水色のものが頭に浮かんでるな・・・・・」 「もう、しょうがないなお兄ちゃんは」 なんか呆れた表情を見せている、とはいっても覚えてないのだから仕方ない 「今日はクリスマスで、パーティーをしていたのよ」 「パーティー・・・・・へぇ、それは悪かった、レイ一人でパーティーしてたのか」 「お・に・い・ちゃん」 あれ・・・・・ もしかして怒った?なぜなのかまったく理解できん だがまぁ、レイの怒った顔もまた可愛い♪ 「ヒナノさんたちと一緒よ、本当に覚えてないのね」 「・・・・・ふむ、まぁなんとなくは思い出したけど、それでこのプレゼントは?」 それとなく話を戻すと、レイは満面の笑みを浮かべてプレゼントを俺の手に渡した 「私からお兄ちゃんにだよ♪」 「へぇ・・・・・ありがとうレイ」 プレゼントを手にした俺は、ほんの少し上下に動かしてみた、さほど重さはないな 「開けるのはもう少し待ってね・・・・・」 「え、あぁ・・・・・まぁいいけど」 プレゼントの意味あるのかどうかは考えないことにしよう、レイの頼み事なら喜んで聞くけどな 「ねぇ、お兄ちゃん」 「なんだレイ?」 レイの雰囲気が変わったような気がする、俺が訊いても深刻そうに俯いて口を閉ざした
/357ページ

最初のコメントを投稿しよう!

738人が本棚に入れています
本棚に追加