第六章 -クリスマスパーティー

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「あ、あのね・・・・・私、本当はお兄ちゃんのこと・・・・・」 「えっ・・・・・」 俺は、俺を見るレイの顔をじっと見た いつもみているレイとは違う、その可愛い瞳の奥に見えるなにかが 俺の身体を縛り付けるかのように、動けなくしていた 「レイ、お前・・・・・」 「お兄ちゃんのこと・・・・・す・・・・・」 「起きた?」 突然現れた有沢、レイはビクッと驚くと、顔を真っ赤にしていた 「あ、ああ・・・・・有沢か」 「有沢かって・・・・・心配してたのにその態度はないでしょ」 相変わらずのふてぶてしい態度、いつもの俺なら怒っていたのだが 今日は、すごくありがたく思えた 「有沢が俺のことを心配してくれたとはな、意外だ」 「悪かったわね、まぁあれだけ凄い蹴りを受けたんだし、心配は普通するわよ」 「・・・・・そっか、ありがとな有沢」 ふと、俺は笑みを浮かべていた、レイ以外ならヒナノたちにしか笑ったことがないのに なぜなんだ?自分でもよくわからない、あまり深くは考えたくないけど 「有沢といても俺は笑顔になれる、それだけか」 「はぁ?何独り言いってるのよ」 「いや、ありがとな有沢」 俺はもう一度有沢にお礼を言った 「なっ!何二回もお礼言ってるのよ!気持ち悪いわね!」 顔を真っ赤にして怒鳴ってくる、気持ち悪いって・・・・・ さすがにその言い方は酷いだろ!
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