第六章 -クリスマスパーティー

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「お前!気持ち悪いってなんだよ!人がせっかくお礼言ってるってのによ!」 「おっ、お礼言うくらいならまず謝ってよ!」 くっ・・・・・やっぱこいつはこいつか、一瞬でも気を許した俺が悪かった レイがいなかったらぶち殴ってやるところだったのによ!っと思っていた時だった 有沢は隠していた左手を突き出した! いきなり先制パンチかしゃんなろー! 「はい、これ・・・・・」 「えっ・・・・・なに、これ?」 有沢の左手には、小さな包み紙があった 「何って、プレゼントよプレゼント!ヒナノたちのは下にあるから直接もらいなさい」 「プレゼント・・・・・それじゃあの箱は」 昼間に見た有沢が抱えていた箱の中にプレゼントが入っていた、そう納得は出来たのだが 一つ疑問が思い浮かんだ 「・・・・・って!でかい箱を担ぐ意味あったのかよ!紛らわしい!」 「みんなのプレゼントも入ってたのよ!あんた一人にあげるわけないでしょ!」 「なっ・・・・・生意気な💢」 最悪だ、最悪なクリスマス・・・・・になったように思っていた でも・・・・・ 違っていた このムカツク気持ちさえも、昔とは違っていた やっぱり、俺は変わったのかもしれない 少しずつ・・・・・少しずつ・・・・・
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