第七章 -お正月と初詣-

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休みとは短いもの、あの夏休みでさえも短く儚い 冬休みなど無いに等しいとも言える 「もう今年も終わりか・・・・・まぁ、それなりに今年は楽しかったけど」 こたつの中でぬくぬくと新年を迎えることとなった、レイがこの場にいないのが残念だが まぁ仕方ないか、疲れたようだしな クリスマスの日からか、レイはあまり俺と顔を合わせなくなってしまった💧 少し悲しいが・・・・・ あの時のことを思うと、今は距離をおいて正解なのかもしれない、あの後の言葉は・・・・・ 「兄妹としての好き、俺はずっとそう思ってる、でももし・・・・・違ってたら」 色々と考えてみたが、今はそっとしておこう 別に面倒とかじゃない、気まずくなりたくないしな、俺のハーレムのためにも! そんなことを考えていると・・・・・ だんだん意識が薄れていく・・・・・ 目の前が・・・・・暗くなっていった・・・・・ 聞こえるのは、大嫌いな男の声・・・・・ ずっと俺を怒鳴っている・・・・・ 「本当使えないなお前は!」 その男を必死に止める女、何度も男に殴られながらも、必死に幼い俺とレイを守っている 俺の背後には、俺の服を震える手で掴んでいるレイがいた 怯えるレイを、俺は守ることが出来なかった・・・・・ 情けない、情けないな俺は・・・・・
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