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兄ち・・・・・お兄・・・・・ちゃん・・・・・・
暗闇の中、誰かが俺を呼んでいる
周りすべてが暗いのに、声のする方を見ると、小さな光がポツッとあった
俺が近づくと、光はどんどん大きくなっていき
そして・・・・・・
「お兄ちゃん!」
「・・・・・・ん・・・・・・ここは、どこ?」
「どこって、家に決まってるでしょ」
レイの言う通り、俺はいつの間にかこたつの中で寝ていたみたいだ
身体中が物凄く痛い、やっぱこたつで寝るもんじゃないな
「そうか、今年ももう終わりだな・・・・・・」
俺は背伸びをした、関節がポキポキと音が鳴る、大分体が軽くなったように思えた
ふと、レイを見ると、何やら様子が少しおかしかった
「どうしたレイ?」
「お兄ちゃん、もう朝だよ💧」
「へっ?・・・・・・」
俺は急いでカーテンを開けた、そこには
眩い光を放つ太陽が堂々とした態度で、空に見えた
「せっかくの初日の出が・・・・・・」
「もぉ、しょうがないなお兄ちゃんは」
「はぁ~・・・・・・あれ?レイ・・・・・・」
「何?お兄ちゃん」
「えっと・・・・・・いや、何でもない」
一週間はまともに話してなかったのに、今日のレイはいつもと変わらなかった
疑問に思うが、変に訊いてまた話さなくなったら困る💧
「・・・・・・あっ」
「え?」
ふと、俺はあることに気づいた、レイの可愛い笑顔、太陽のように光輝くその笑顔は
まさに俺にとって最高の初日の出だぜ!
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