第七章 -お正月と初詣-

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兄ち・・・・・お兄・・・・・ちゃん・・・・・・ 暗闇の中、誰かが俺を呼んでいる 周りすべてが暗いのに、声のする方を見ると、小さな光がポツッとあった 俺が近づくと、光はどんどん大きくなっていき そして・・・・・・ 「お兄ちゃん!」 「・・・・・・ん・・・・・・ここは、どこ?」 「どこって、家に決まってるでしょ」 レイの言う通り、俺はいつの間にかこたつの中で寝ていたみたいだ 身体中が物凄く痛い、やっぱこたつで寝るもんじゃないな 「そうか、今年ももう終わりだな・・・・・・」 俺は背伸びをした、関節がポキポキと音が鳴る、大分体が軽くなったように思えた ふと、レイを見ると、何やら様子が少しおかしかった 「どうしたレイ?」 「お兄ちゃん、もう朝だよ💧」 「へっ?・・・・・・」 俺は急いでカーテンを開けた、そこには 眩い光を放つ太陽が堂々とした態度で、空に見えた 「せっかくの初日の出が・・・・・・」 「もぉ、しょうがないなお兄ちゃんは」 「はぁ~・・・・・・あれ?レイ・・・・・・」 「何?お兄ちゃん」 「えっと・・・・・・いや、何でもない」 一週間はまともに話してなかったのに、今日のレイはいつもと変わらなかった 疑問に思うが、変に訊いてまた話さなくなったら困る💧 「・・・・・・あっ」 「え?」 ふと、俺はあることに気づいた、レイの可愛い笑顔、太陽のように光輝くその笑顔は まさに俺にとって最高の初日の出だぜ!
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