転換の始まり

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どんなことがあろうとも総司の傍を離れなかったセイ。 彼女のまっすぐで純粋な気持ちがありさえすれば、 総司はこの先もきっと生きる。 そう、セイの為に。 斉藤はそのまま部屋を出る。 総司への己の完全な敗北を認めることが何故だか今はとても清々しいものに思えた。 心からセイを愛していたからこそ、そう感じるのかもしれない。 ・・・生きろ。必ず。 そして、斉藤は新撰組屯所から静かに姿を消した。
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