転換の始まり

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斉藤は云いかけたセイの唇をそっと己の右の指で軽く押さえた。 「そのままでいろ。・・・・・セイ。」 小さくそう微笑した。 本当の彼女の名を呼んだ斉藤。 「あに、うえ・・・・」 そのままの彼女でいれば、大丈夫であると、 斉藤は根拠のない確信めいたものを感じていた。
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