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しんしんと雪が降る空を見上げていた。息が真っ白に変わる世界の中で白い雪と違ったものがひらりはらりと舞い降りた。
俺は雪で覆われた地面に寝転がっていた。まだ小さな手を伸ばして宙を舞っていたそれを掴んだ。
それは一片の桜の花びらだった。
「こんばんは、御影隼斗君だね?」
突如彼女が現れた。当時の俺よりいくつか年上にしか見えなかった彼女は、豊かな金髪を垂らし、猫のような人懐っこい笑みを見せていた。
「はじめまして、僕の名前は芳乃さくら。よろしくね」
目の前に握手を求める手が差し出された。それを俺は………
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