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 なにか呟いたかと思うと、バサリと音がした途端、アリスと名乗る男の背中から真っ白な羽根が現れた。  真っ白な大きく美しい羽根。  流石に、卓も目の前で起こったことなら信じるほかない。  思わず目を瞠る。 「おい。それは、どうやって出したんだ?」 「ふふん。ちょっとは、信用した?」  アリスは得意げに卓を見遣る。 「手品か?」 「あほかっ。こんなもん手品で出来るわけないやろ。俺は本物の天使や」
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