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違う違う。
そんな事を言っとる場合じゃない。
大事なのはこの子が本当に誰かに追われていると言うことだ。
オーケィ?俺。
とりあえずこの場を離れないと。
桐生さんみたいにべらぼうに喧嘩強いわけじゃないんでね。
冒頭の俺のスペックから推測できるように、運動神経あんまし良くないですから。
俺は倒れ込んでる女の子をお姫様だっこの要領で抱きかかえる。
女の子の体ってやわらかーい。ふわふわだぁ。
俺「柔軟剤使ったのか?」
俺「いえ使ってません」
俺「なんだと!?流石ボールド!!」
アホな事をやっとる場合じゃない。
だが無理もないんだ。
わかってくれ。
小学六年生のフォークダンス以来女の子に触れる事の無かった俺が、いきなり気を失った半裸美少女をお姫様だっこはハードルが高すぎる。
もはや棒高跳び世界記録並みの高さだ。
ちょこちょこ小ネタを挟まないと、すぐに自制心が崩壊してダークサイドに堕ちてしまう!
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