8人が本棚に入れています
本棚に追加
「あっ!だ大丈夫?」
俺は半歩さがる。
彼女は起き上がり、そのうつろな瞳をこすりながらキョロキョロ辺りを見渡す。
「あれ?ここどこ?あ、アナタが助けてくれたの?」
「あ、あぁ。ここは俺の家。と、とりあえずその格好はまずいだろ?男ものしかないけど俺の服貸すから、着てくれ」
俺は若干しどろもどろになりながら、彼女に背を向け服を探す。
頑張れ、俺。
冷静になれ、俺。
「私悪い人に追われていたの。………怖かった。あなたが助けてくれなかったら私いまごろ……」
暴漢にでも襲われのだろうか?それとも本当に100億円少女?
それなんて釘み…いや、それ以上は言うまい。
それにしてもこんな可愛らしい娘が追われていたなんて、日本も物騒ですね。
最初のコメントを投稿しよう!