叙情的崩壊と月夜

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「だいたい…あんなに早くハンターに見つかるなんて思わなかったのよ」 「ハンター?」 アイナの顔が暗く淀んだ。 「天界のハンターよ。許可なく不正に地上に上がった者を狩りに来るのよ。襲われた時は人間だったから手も足もでなかったわ」 なるほど、あの時ボロボロだったのはそういうわけか。 って事は何か?俺は不正に地上に密入国してきた悪魔を助けて、あまつさえ悪魔の力を与えちまったのか? おーまいごっと! お父さんお母さん愚かな息子でごめんなさい。 アイナは翼と角をしゅるっと引っ込めた。 便利なんだな。 「当面の目的はあのハンター倒す事だから、行くわよ要」 「はぁっ!?居場所とかわかんのかよ?ってか俺、戦いなんて出来ないぜ。喧嘩とかもした事ないし」 「誰もアンタなんか期待してない」 ストレートに言われると傷つくだよ。 「それに…」 それに?
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