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今思うと…
車いすにおじいちゃんを乗せて、私たちがごはんを食べている場所まで連れてきて、一緒にテレビを見たりごはんを食べたり出来たんじゃないかなって…
部屋に一人でずっとひっそりとテレビを見る姿が、目に焼き付いている。
一人ほど悲しくて寂しいことはない。
「おじいちゃん大丈夫?」
「どこか痛いとこない?」
「今日学校でこんな事があったんだよ!」
話す口実はいくらでもあったじゃん。
いつもお母さん一人に任せて…
おじいちゃんが
「おーい」
って呼ぶとき、たまに
"うるさいなぁ"
って思うことがあった。
最低だ…
おじいちゃんが助けを求めるのは当たり前の事。
心の中の声は、自分だけしか分からない。
私がおじいちゃんの立場で、みんなに構ってもらえずに、毎日毎日朝か夜かも分からない生活なんて絶対に嫌だ。
どれだけの寂しさがあったのだろう…
自分は経験をしていないから、おじいちゃんの気持ちが分かってあげられない。
理解者がいないのはかなり辛いだろうなぁ…
本当の気持ちをぶつけられないなんてかなりのストレスにもなるからね。
それを何十年も耐えてきたおじいちゃんは本当に強い人だなと思う。
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